有限会社ケアセンターさざなみ様

『その人の生きてきた「ものがたり」を支える』という理念に基づいて、単純にサービスを提供するだけではなく、地域の人が在宅で生活する中で、これまでの人生を尊重しながら、生活に価値ある支援をしていきたいと思っています。
弊社は千葉県鋸南町を拠点に介護サービスを提供しています。訪問介護、地域密着型通所サービス、通所介護、居宅介護支援を運営しています。法人全体で５０名ほどのスタッフが勤務しており、訪問介護ではスタッフ１２名サ責3名が毎月７０名ほどの利用者様へサービスを提供しています。
鋸南町やその周辺エリアでは訪問介護事業所は比較的少数である為、地域の在宅介護体制に対して長期的に強い責任感を持ち事業に向き合っております。また地元在住のスタッフも多い為、地域の雇用創出、職員の処遇改善も意識し、働くスタッフにとっても魅力的な職場にしたいと考えています。

特定事業所加算取得を検討するにあたり、指示と報告の要件を満たしたかったのが第一です。加算検討するきっかけになったのは、訪問介護部門の収支を改善し、事業を安定的に継続するためには、加算による収益改善を図る必要があると考えたためです。加算取得検討開始後は既に取得済みの事業所へインタビューに伺いました。やはり、加算取得にかかる事務作業は大きいため、ソフト導入は必須であると感じましたが、ポイントを押さえれば、十分に要件は達成できると感じました。

当初はソフト選定の基準が曖昧であったため、明確な不安は逆に無く、スマホに不慣れなスタッフが利用できればある程度はどのようなソフトでも良いのかもしれないと考えていました。
しかし複数のソフトベンダーの方々からお話を伺う中で不安が増えていきました。介護事業を知っていれば「当たり前と思われるような操作」ができなかったり、今後の機能開発としても検討されていないなど衝撃的なことが多々ありました。これでは何のために電子化するのか分かりませんし、ソフト選定に妥協すると実際に利用するスタッフに多大な迷惑がかかるため、真剣に考えないと大変なことになると感じました。

上記のような理由から訪問介護事業を理解している会社さんを探さなくてはいけないと考えました。また、複数のソフトを見るうちにあまり魅力を感じない古めかしい見た目のソフトが多いと感じ、綺麗なソフトやアプリであることも大切にしました。訪問介護事業をご存じで、綺麗で使いやすいソフトを開発しているということは、現在は未開発であっても長期的には改善されていくのではないかと考えたからです。

上記で重要視していた点が納得できたからです。まずはコリブリの担当いただいた方が訪問介護に関する現場の細かなイメージもご存じで信用できましたし、熱意を感じました。ソフト画面も綺麗でシンプルでよかったですし、給与の移動費用の計算など訪問介護事業への理解があるからこその細かな着眼点を感じ、「こんなマニアックなことを考えているんだ！」という大きな感動がありました。

データとして管理していた分のデータ入力はコリブリが代行してくれたので、ありがたかったです。紙面管理していた分の手動入力は大変でしたが、一度入力してしまえば楽になるのはわかっていましたし、新たに社外の方が親身にサポートして下さることをとても心強く感じ、前向きな気もちで短期間で集中して入れることができました。
データ入力後は、スマホに不慣れなスタッフからの質問には優先的に対応し、社員が負担感を感じ無いように導入しました。

コリブリ導入以前は各スタッフは事務所に立ち寄って記録の書き写しと日誌への綴じ込みをしていました。その際にシフト確認や情報共有なども行っていました。業務時間外に立ち寄っていただくこともあったので、その点は常々問題意識を持っていました。
コリブリ導入後は紙面共有と比較すれば大きな効率アップですし、常に手元のスマホで正しい情報が確認できるのでミスも減少しスタッフも安心です。管理者業務としても月末の記録綴じ業務が０になったのが本当に助かります。

指示のところをもう少し使いこなしたいと考えています。微妙なニュアンスは口頭で伝えた方が良い場合もありますが、過去の情報伝達の振り返りを考えるとやはり文章による指示も適宜増やしていく必要があると考えています。
またコリブリに新しく追加された外部の方との連携機能も使いたいと考えています。利用者様のご状況によっては他社ケアマネジャーさんとサービス毎に「今日はどうだった？」といった情報共有が必要なケースがあります。コリブリでは外部ケアマネジャーさんに記録を共有できるので、よりリアルタイムに情報共有をしたいと考えています。

使って楽しいソフトを導入してよかったこと、新しいことに挑戦してよかったことがあります。先日２０年近く勤務されていたベテランスタッフが退職されました。コリブリをきっかけに初めてスマホに触り、当初はスマホ操作に苦労されていたようでした。退職はコリブリ導入からちょうど１年ほどのタイミングでした。 もしかするとアプリ導入も退職の理由になってしまったかもしれないと感じており、退職時に「スマホアプリで苦労させてしまったのではないか」と声をかけたところ、「最後の１年は新しいことをやれて、本当に楽しかったよ」と言われました。経歴に関わらず「楽しいこと」や「新しいこと」をスタッフ間で互いに教えあえる環境が提供できていたのだと、とても嬉しく感じる出来事でした。ちなみにこのスタッフは退職後にご自身の携帯もスマホへ乗り換えられました。

当初は特定事業所加算の取得や記録の電子化を期待していました。最近はそれは一部でしかなかったと感じています。具体的には、コリブリ導入以前は少し後回しになりがちであった訪問介護計画書などの帳票がシフトから作成される仕組みが本当にありがたすぎます。最近アップデート追加された認定期間管理なども利用していく予定です。

アプリ導入以前は各スタッフは自分のシフトしか見られない状況だった為、会社に立ち寄らなければ前後に入るスタッフを確認することはできませんでした。コリブリ導入直後はサ責しか全体シフトを見られない状態でしたが、バージョンアップされたことで今は全社員が全員のシフトを見られる環境なので、互いにシフト状況を確認し助け合いながらサービス提供ができています。各スタッフが次回入るスタッフを見て、細かな情報共有をすることも簡単になりました。

さざなみさんから最初に頂いた問い合わせは「見た目やUIがとても好きで、お話が聞きたい」といったもので大変印象に残っております。弊社も見た目や快適さで好きになれることは、時よっては機能の多さよりも大事であると考えているので、このような理由で導入頂きとても嬉しく思います。日本全体の高齢化率増加を見据えて、さざなみさんの介護サービスの提供だけでなく、地域雇用の担い手でもあるという気概に大変感銘を受けております。

また、弊社代表のダステもさざなみさんへ直接訪問させて頂きました。海沿いの素晴らしい地域で介護現場を支えられている皆様の姿に憧れ、益々皆様のお力になりたいと考えております。